全ての物質は磁石としての性質を持っており、例えば紙やプラスチックでも”反磁性”という磁石に引き寄せられない性質があります。この反磁性磁化率は非常に微小な物性値ですが、高磁場を用いることで測定が可能になります。2つの粒子が全く同じ組成であれば、粒子径に係らず体積磁化率は一定になります。そのため、体積磁化率のバラつきから、粒子間の組成分布を評価することができます。また、体積磁化率を測定することで粒子内の各成分が占める体積を知る事ができ、例えば表面修飾体積や細孔内に入り込んだ溶媒の体積などを評価することができます。